黒色感情。
気付いたら私は教室を飛び出して走り続けた。
今止まったら私の人生も全て止まってしまいそうな気がしたから走って走って走り続けた。
先生のわめき声が聞こえない所まで走り続けた…。
嘘…でしょ?
誰か…嘘だって言って…。
お願い…嘘だって言ってょ!!!
「…ぅ嘘じゃあぁ…なぃよぅ…♪」
ガクン…
私は機械みたいに走る足を止めて聞き覚えのある声が聞こえる方向に振り向いた。
「…ぁなたのぉ…願いぃ…叶えたょおぅ…ぅふふふっ…♪」
アイツが…あの醜い生き物が…自信満々に答えた。
「…ぁなたのぉ…黒ぃ感情ぅ…。
まだぁ全部ぅ叶えてなぃけどねぇ…。」
…は?
てゆぅか…やっぱり、こいつの仕業だったんだ…!
私は怒りが込み上げてきて一気に爆発した。
「…ちょっとアンタ!!
何勝手な事ほざいてんだょ!???
クラスの皆生き返らせてょ!!!!!!!」
「ひひっ…無理ぃ…にぃ決まってるぅよぉ…。
…それにぃ…あんたがぁ…願った事を現実にしてあげたんだからぁ…感謝しなさぃよぅ…。」
皆、死ンジャエバイイノニッテ願ッタノハ…アンタデショ?