黒色感情。
「ぉ…お母さん…?」
お母さんの姿を探る私の頼りない声…。
お母さんの姿は私の瞳に直ぐに映った。
ベッドにお母さんがうずくまるようにして寝ている。
良かったぁ…。
お母さんは無事みたぃ…!
私の頭の中では血まみれになって酷い事になっているお母さんを想像していたので、安堵感が私を迎えてくれた。
とりあえず…お母さんを起こして、どこか遠くに逃げよぅ…。
アイツが…あの醜い生き物が来る前に…!
「お母さん…!いつまで寝てんの?
早く起きなょ!!」
私はお母さんのベッドの布団に手をかけて、捲ろうとした。