サッカー王子と同居中!



でも相ケ瀬くんって…冗談を言う人でもない。



結局、相ケ瀬くんはあたしから離れて『とりあえず勉強道具全部没収!寝ろ!』と言って



明日のテスト教科の教科書、ノート、問題集、プリントを容赦なく取り上げた。



そして、部屋から出ていこうとした時何かを思い出したかのように『あっ!』と小さく声をあげた。



「こ、今度はなに?」



思わず声が上擦ってしまう。



もう十分でしょ!これで勉強何にもできないんだから。



だけど、相ケ瀬くんはあたしの言葉に反応することなくズカズカまた近づいてきて……。



「これも駄目だから、バカマネ」



スっとあたしの左手に握ってたルーズリーフを最後に取り上げるとバタンとドアの音を立てて出ていった。



またサッカーバカにバカマネって言われた!



もういいもん、大人しく寝るもんね!



あたしは全然納得行かないけど、もうやることもできなくなっちゃったから仕方なく寝ることにしたんだ。



明日、テストできなかったら相ケ瀬くんのせいだ!と人のせいにして。



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