サッカー王子と同居中!
次の日の朝。
起きるとすでにお母さんとお父さんはもういなかった。
テーブルの上にはいつもどおり作られた朝ごはんと
【2人とも仲良くね。ケンカしないように!じゃあ行ってきます!】と走り書きで書かれた置き手紙があった。
「ケンカね……それはちょっと約束できないかも」
相ケ瀬くんが来てからのこの期間だけでも何回もケンカしてるあたしたちがね……すぐにはお互い大人にはなれないよね~!
「おばさんたちもう行ったのか」
後ろを振り向くと、眠そうにあくびをしながら歩いてきた相ケ瀬くん。
「あ、おはよ!そうみたいだよ」
これ!と言って置き手紙を渡すと、相ケ瀬くんはすぐにフっと笑った。
そして「立花次第だな」と言うと、あたしに手紙を返してきた。