サッカー王子と同居中!



「ちょっと待って!



ただじゃんけんに勝った方が今日の夕ごはん作るだけだから!」



「ほら、ロクでもないことじゃん。その前に夕飯作るのはあんたの仕事だろ」



「でも相ケ瀬くんだって本当は料理できるんでしょ?」



この間までできるのに隠してた人誰だっけ?と追い討ちをかけてみる。



相ケ瀬くんは別にそんなのいいだろと言って、あたしの掴む手を離そうとする。



でもここであたしは負けたりしない。



「あーそっか!相ケ瀬くんって本当はおかゆしか作れないからじゃんけんしてくれないんだね。



ごめんね、無理にこんなこと言っちゃって」



あたしは掴んでいた相ケ瀬くんの腕をサッと放して洗面所に行こうとした。



前に2歩くらい進むと、今度は相ケ瀬くんが後ろからガっとあたしの腕を掴んできた。



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