サッカー王子と同居中!
「俺だったら……グラウンドにいる時以外も教えられる」
「でも相ケ瀬くんはすぐにばかばか言うもん!」
「それは立花がバカマ……あー!」
相ケ瀬くんはそのまま頭を突っ伏してしまった。
あたしはその間に急いでバレないようにちょっといびつなハート形を作って、とりあえずと思ってお皿に載せて冷蔵庫に隠した。
それから1つ気づいたことがある。
「さっきバカマネって言いかけたでしょ?」
「……あぁ」
「ほらー!」
相ケ瀬くんはさっきとがらんと変わって『悪かった』と謝ってきた。
「だけど、この交換条件は絶対だから。
理由は自分で考えろ」
そう吐き捨てると、彼はまたソファーに戻っていったんだ。