サッカー王子と同居中!
あたしはその間に急いで器具庫に走って得点板を出したり、ピッチのラインを石灰で引き直したり、
体育教官室に行って電子ホイッスルを取りに行ったりと10分で走り回った。
「立花」
「はい!」
間宮先生はあたしに向かって来い来いとジェスチャーをした。
「試合じゃないのに悪いんだけど、アイツらにバレないようにスコア取っておいてくれるか?」
先生は周りに聞こえないようにいつもよりも小さな声で言った。
「分かりました」
「得点は暇なやつに任せといていいからよろしくな」
きっとスコアも冬の大会のスタメン決める一つに使うんだ。
間宮先生、本当に次の大会優勝しようとしてる。