サッカー王子と同居中!



「誰が堅い表情してるかよ!ばーか!



立花のくせに変に気づくなよ」



相ケ瀬くんはあたしのおでこを人差し指で突いてきた。



「気づくよ、だってあたしは相ケ瀬くんの彼女だもん」



「うるさい!どっか行け」



「行かないよーだ!あたしもベンチに行くもんね」



少し照れた表情を浮かべた相ケ瀬くんは先にあたしの足元にあった救急バッグを持って、ロッカールームから出て行った。



あたしは給水ボトルとタオルの入ったかごを持つと、ロッカールームの鍵を閉めた。



「……うん!いつもの相ケ瀬くんに戻った!」



やっぱりあれくらいバサっと言う相ケ瀬くんじゃないとね。ちょっと照れてたし。



あたしも早くベンチに行かなくちゃ!



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