サッカー王子と同居中!



ベンチに行くと、急にもわっとした暑い空気と直射日光の降り注ぐ太陽の光に包まれた。



部員たちはピッチに入って公式練習をしている。



相手校の日南高校も反対側のピッチで最終調整中。



相ケ瀬くんを見ると緊張はまだしているだろうけど堅さが取れて、いつものようにボールだけをまっすぐ見て集中している。



「あっつーい……よし!」



あたしはみんながベンチに戻ってくるまでの間、イスの上にタオルを一枚一枚載せた。



それから救急バッグと給水ボトルの入ったかごもすぐ取れる場所に置いて、スコアブックの記入を始める。



間宮先生はピッチの外からみんなのコンディションを腕を組みながらじっと見ていて。



それからしばらくしてピーっと会場中にホイッスルが鳴った。



もうすぐキックオフ。



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