サッカー王子と同居中!



ぞろぞろと部室に戻っていく部員たちに、あたしは部室にしまう救急バッグや空になった給水ボトルがいっぱい入ったカゴやフットワークで使う小さいカラーコーンを持つ。



「原田、スタメンになれて良かったな!まじ頑張れよ」



「あぁ、本当良かったよ!正直、相ケ瀬に取られるって捻挫するまで思って自信なかったからな。



相ケ瀬が捻挫した原因ってマネの立花なんだろ?



こう言っちゃなんだけど、でも原因作ってくれた立花には感謝だわ」



「うわー!お前ひでぇー!」



ハハっと笑う原田先輩。あたしはそんな風に思われてたなんて知らなくてすごく傷ついた。



だめだ、泣いちゃいそう。



先輩じゃなかったら、歯向かいたかった。



あたしは部室に行こうとしていて足を反対に向けて、もう少し自分が落ち着くまでグラウンドに残ろうとした。



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