サッカー王子と同居中!
「…………」
「いくら俺の実家が遠方だからって理由を伝えたって、あんたのお父さんが俺の父さんの上司だからたまたまだって言ったってそんなの通じるわけがない。
だからあんたが何かを起こす前にやめろ」
どうして、どうして自分のやりたいことをこの目の前にいる人にやめさせられなきゃいけないの?
しかも聞いてればバレちゃうのはあたしが原因なのが前提。
いくらこの人がサッカーのためにここに来たって言ったって
あたしだってサッカー部のマネージャーがやりたかったんだもん、負けたくない。
「……嫌だ。あたしは明日絶対に入部届書いて正式に入る」
「は?あんた今の話全然聞いてないだろ」
相ケ瀬くんは目の前で呆れた顔をして溜め息を吐いた。