サッカー王子と同居中!
後ろを振り向くと、あたしの目の前には……。
「一ノ瀬先輩、七瀬先輩……もしかして」
「あぁ」
「聞いてたよ」
2人もどうやら今の原田先輩の話を聞いていたようだった。
どうしよう。明日試合なのにあたしのせいで仲を悪くさせてしまったら大変だ。
「あの、今のことは聞かなかったことにしてください。
……っ、あたしなら……だいじょぶ……ですから」
あたしは我慢できなかった涙をこぼしながら2人にお願いをした。
「本当にいいの?ひかるちゃんの名前避けて言うことだってできるんだよ?」
七瀬先輩は泣いてしまったあたしの頭をポンポンとしながら優しく言ってくれた。