サッカー王子と同居中!
集めた部活ノートを間宮先生のいる教官室に渡しに行って
氷をいっぱい入れたジャグにスポーツドリンクパウダーと水を一緒に入れてかき混ぜて
みんなが脱いだジャージを名前を見てすぐ分かるように軽く畳むと
グラウンドではゴールキーパーがゴール前に立って、パスを繋いでシュートする練習をしていた。
「七瀬先輩のアシスト、相ケ瀬くんのシュートしようとする位置にぴったりだ……」
そんな独り言を漏らして見ていると、後ろから走ってきた相ケ瀬くんは
目の前に立つゴールキーパーの先輩を一瞬見ると、右上に狙いを絞ってシュートをしていた。
あたしはボールを追いながらゴールキーパーにキャッチされるよりも、
上めを狙ってゴールに当たったり、ゴールを超えないかなって思ってたけど
そんなこと考える必要なんてないくらい綺麗にボールはゴールに入っていた。