サッカー王子と同居中!
相ケ瀬くんの放ったシュートは、ゴールキーパーの手をすり抜け白いゴールへと吸い込まれていった。
―ワ――――ッ!
アディショナルタイムの2分間で試合がとうとう動いた。
1-0
相ケ瀬くんはゴールに背を向けて両手を大きく挙げて喜んでいる。
他のメンバーたちも相ケ瀬くんのところへと走っていく。
相手校の選手たちはその場に崩れるように芝生に座り込んだり、泣き出す人もいた。
それから試合が再開されるもすぐに終了のホイッスルが鳴った。
今か今かと待っていたベンチのみんなは鳴った瞬間に、ピッチにダッシュで走っていった。