サッカー王子と同居中!
「ちょっとひかる~!」
とあたしを呼ぶお母さんを無視して、ダンッダンッと音を立てながら階段を上る。
あたしの部屋を通り越して、隣の部屋のドアが開いてるところを見ると
さっきのヤツはテレビを見ながら、パクパクとあたしのポッキーを食べている。
「返して!それ、あたしのポッキー!!」
そう言いながらヤツの部屋に乗り込むと、ポッキーの箱を手にする。
「あ?それあんたの?けど、もうねぇし」
彼はそのまま掴んでいたポッキーを口の中に放り込んだ。
それって、もしかして最後の一本?!
あたしの楽しみにしてたポッキーが……最悪。