サッカー王子と同居中!
「笑わないでくださいー!
自分でも実際慣れたのか、慣れてないのか分からないんです……」
あたしが照れながらやっとの思いでそう言うと
一ノ瀬先輩は「ごめんごめん」と言いながらも笑い続ける。
「でもさ、今はマネージャー1人しかいないんだし
何でも一人で全部やろうって思わなくていいから。
俺たち部員も自分でできることはちゃんとするようにするし!
ピッチにボール入らないように気を付けててくれれば、ボール蹴ったり、リフティングの練習してても構わないし、ねっ?」
一ノ瀬先輩はそう言うと、周りをキョロキョロとすると何かを見つけたのか歩いて行った。
そしてあたしの方に戻ってくる時には、片手でサッカーボールを持っていたんだ。