ガリ勉くんの秘密。
「ま、まぁそうだけど。」
「そういうことだ。んじゃ。勉強しないと。」
ミオはあっさり返事を返す。
「知らねぇぞ?夏川に何言われても。」
念を押すように男子数名は言ってからどこかへ行ってしまった。
すると私の隣の自分の席に着いたミオがこっちを向いた。
そして小さな声で私につぶやいた。
「っま、俺はこんな風にして回避するから。真理は大丈夫なのか?」
前を見たまま頷いた。
何だか今のミオの顔を見ると泣いてしまいそうだったから。