ガリ勉くんの秘密。


………。


それまでの時間が早くて一瞬何が起こったのか分からなかった。


唇に変な感触が伝わる。


「何……やってんだ?」


ミオ………?


その声が聞こえると先輩は私の唇から自分の唇を離した。


「あーガリ勉くんの君か。こんなキスシーン君にはまだ早いかな?」


また馬鹿にしたように笑う。


そのとき分かった。




私………





キスされた。



大嫌いな人に………




ファーストキス奪われた。




それをミオに……見られてた。




ミオに………。

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