ガリ勉くんの秘密。
もしかしてあの後の用事って先生に自分から言いに行くことだったの?
何でわざわざ?
私……ミオがいないと不安なのに……。
仕方なく教室に戻る。
自分の席について次の授業の準備をする。
ふと右のミオの席を見る。
『おはよ。入船さん。』
『52ページ、10行目。』
『次はぼーっとしないでね。』
次から次へと出てくる。
このミオの席での出来事。
いつもいるはずなのに今はいない。
いないはずなのにいるように思える。