ガリ勉くんの秘密。
「どうする?落ち着いたなら教室戻る?」
うーん。
どうしよっかなー。
「帰ります。」
「あ、そう?なら担任に言っとくね。お大事に。」
よかった。
なにも言わずに帰らせてくれた。
急いで教室にカバンをとりに行く。
ガラガラガラ……。
今は授業中。
静かに自分の席にカバンを取りに行く。
「高橋に殴らせたのってあいつらしいね。」
「そうだよねぇガリ勉がなにもないのに暴力なんてするわけないよね?」
「どこまで腹黒い女なんだ?」
ひそひそ話がそこら中で聞こえてくる。
私は泣きたいのをぐっと我慢してカバンを手に取った。
「大丈夫?」