狼達に迫られて
なんとなく遠くに目をやると、長い黒髪をたらし、透き通るような肌をした女がこちらをじっと見ていた。

「クッ、なんだあの顔。」

ただでさえ大きな目をさらに開いて、こちらを
凝視している。

「玲?どうかしたんですか?」

陽(中学からつるんでるやつの一人)が、怪訝そうに聞いてきた。

「別に、何でもねぇよ。」

その声を無視して、俺はボソッと呟いた。

「楽しめそうだな。」

      玲side・end












           



 
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