君を愛し君は私を愛した。
『はぁはぁ・・・はぁっ・・・ッ・・・ここだ・・・』

その家の表札には、「小島」と書かれている。

愛ちゃんの家だ・・・

―ピーンポーン・・・

ガチャッ・・・

愛ちゃんが出てきた。

愛ちゃんは・・・睨んだ。

私は、愛ちゃんを傷つけた。

私は、愛ちゃんを泣かせた。

最低な人だ・・・。

だから、謝るんだ。

『ごめん・・・別れてきた・・・』

『は・・・??ふざけんなよ。』

『だって・・・愛ちゃん、好きなんでしょ・・・??』

『好きだけどさ・・・洋平は、ナルの事好きなんでしょ??』

『分からない・・・』


――バシッッッ――

『えっ・・・??』

『あんた、洋平はあんたの事好きなんだよ!!なのに・・・なんで、そんな事すんのよ。最低。』

『最低って・・・愛ちゃんの為だよ・・・・??』

『あたしの事、考えてくれてるなら、洋平と付き合って。』

『ごめん・・・じゃぁね・・・』




だって・・・泣いてるのは、愛ちゃんの方じゃん・・・

何で・・・??


洋平の事好きなんでしょ!?

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