ラブ・カクテル
あの頃のあたしは、ちゃんと夢だって持ってた。


あたしは視線を、自分の手に移す。


そして、シャイカーで出来た傷をなぞる。


最後にシャイカーを振ったのは、いつだっただろう。


思い出せないくらい、もう、、、昔のことなんだ。


諦めるって、決めたのに、、、


「自分で決めて、自分でしたことなのに、、、」


なのに、なんで今更後悔なんかしてるんだろう。


後悔をして、あの日に戻りたいと望んでしまう。


もう、戻ることなんて出来ないのに、、、


「帰ろう、、、」


まだ中途半端な仕事を辞め、パソコンの電源を落とし、家に向かった。


会社から、家まではそんなに遠くはない。


けれど、今日のあたしにはとても長く感じた。

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