ラブ・カクテル
「わかんない。あたしも日本の会社に来るの、初めてだから。とりあえず、受付に行こう」(英語)


受付に行き、事情を話す、社員証を渡された。


それを受け取り、案内された階へと向う。


「ここの会社、同じだよね?」(英語)


そう思う、気持ちもわかる。


だって、ついさっきまで居た、フランスの会社と日本の会社は違い過ぎる。


「あ、もしかして、広瀬さんとアンドレさん?」


そう、1人の社員が話しかけて来た。


アンドレって、中々聞きなれないなぁ。


アンドレは、エマの苗字。


でも、フランスに居た時はみんな「エマ」と呼んでいた。


「そうですけど」


日本語が話せないエマの代わりに、あたしが受け答えをする。


「俺、遠藤です」


彼は、あたし達に自分の名刺を差し出してくる。

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