ラブ・カクテル
エマはおいしいカクテルを飲み歩いている分、舌が肥えてる。


その分、口うるさい。


それに気に入らなければ、それ以上口もつけない。


「マルガリーターです」


言われたとおり、バーテンダーはカクテルを作り、エマに差し出す。


「何これ、ありえない」(英語)


どうやら、今度もエマを納得させられなかったようだ。


「エマ」(英語)

「理沙、お店変えよ」(英語)


まだ呑み終わってもないのに、エマは荷物を手に会計を済ませる。


なんか、嫌な気がする、、、


それから行く店、行く店で、一口呑んではエマは暴言を吐く。


あたしは流石に作ってくれたバーテンダーに悪いと思い、エマが余したお酒も無理やり体に流し込んだ。

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