ラブ・カクテル
そのお店は、雰囲気だけじゃなく、エマを納得させるお酒を出してくれると思う。


あたしは、もう一度看板に目をやる。


”lune(リュヌ)”


このお店にだけは、絶対に来たくなかったのに、、、


「あ、当麻さん」(英語)

「アンドレさん」(英語)


店内から、会社で会った当麻さんの声が聞こえる。


尚更、お店の中に入りたくないんですけど、、、


「理沙、何してんのよ」(英語)


中々入ってこないあたしに、エマが強引に店内に引き吊り込む。


「理沙ちゃん?」
「広瀬さん」


オーナーと当麻さんの声が重なる。


うわっ、最悪。


「、、、理沙」


なんで、よりによって恵理姉まで、、、

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