ラブ・カクテル
__ビタッ__


頬が熱を上げ、ジンジンと痛み出す。


あたしは恵理姉に、叩かれる。


「恵理!!」


カウンターから慌ててオーナーが出てきて、恵理姉のことを止める。


痛いとか、その前に、、、


「ごめん」


あたしは口元を押さえて、トイレへと駆け込んだ。


「うぇ」


お酒飲んで、吐くなんて初めて、、、


全てを吐き出し、スッキリした頭で考える。


この後、どうしよう、、、


恵理姉に、日本に居ることは100%バレた。


逃げてしまおうか、、、


でも、お店の中を通らなきゃ外には出れない。


このままお店に戻ったら、事情聴取が始めるのが目に見えて。


あぁ~、どうしたものか、、、


あたしは、ベタ漫画のように頭を抱えた。

< 180 / 580 >

この作品をシェア

pagetop