ラブ・カクテル
学校でも、大和のことを「先生」と呼んだことはない。


大体、いつも呼び捨て。


でも、なぜか、、、今は「先生」と呼びたくなった。


「ねぇ、この後カラオケでも行かない?」


そのまま帰る気にはなれず、夏輝に言う。


「良いねぇ~、カラオケ!」


そんなあたしに気付いてか、夏輝はあたしの誘いに乗ってくれた。


その後カラオケに行っても、気を紛れてくれなかった。


夏輝には悪いが、楽しむ気にはなれなかった。


最近、忘れてたんだ。


あまりに、幸せだったから、、、


あたしと大和の恋は、”普通の恋”じゃない。


お互いにリスクがあって、”禁断の恋だ”ということを、、、


あたし達がしていることは、間違いなんじゃないかと思ってしまう。

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