ラブ・カクテル
「甘える、か。そんなこと、彼にしたことなかった」


リサさんはそういう人なんじゃないかと、思った。


「いつも、ありがと」


そう言って、綺麗な笑顔をあたしにくれた。


「理沙ちゃんって話しやすいから、いつも長居しちゃう」

「あたしもリサさんと話せて、凄く楽しいです」


それは、嘘じゃない。


「ありがと。じゃ、あたしはそろそろ」


そう言って、リサさんは立ち上がる。


__ガラッ__


そこに、恵理姉がお店に入ってくる。


お店に入るなり、オーナーを探す。


「あれ、恵理ちゃん?」


リサさんが恵理姉に声をかける。


「あ、リサ先輩」


どうやら2人は知り合いのようで、話を始める。

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