ラブ・カクテル
あぁ~、なんだろう。


今、凄く泣きたくなってきた。


大和がくれた言葉たちが全部、あたしに向けられたものじゃなかったんじゃないかって思えてくる。


あたし、大和のことを疑ってる。


あたしだって、こんなに大和のことが好きなのに、、、


リサさんの顔を思い出すと、リサさんには勝てないような気がした。


勝ち負けなんて、最初から決まってたような気がする。


あの日、、、


初めて大和に出会った日。


大和はあたしの名前が「りさ」だったから、声を掛けたんだ。


きっとあたしが「りさ」と言う名前じゃなかったら、大和に見向きもされていなかったんだろうな。


あたし達の始まりは、リサさんからだったんだ。

< 219 / 580 >

この作品をシェア

pagetop