ラブ・カクテル
「こうやって、理沙ちゃんと話すのって初めてだね」


そう言って、綺麗な笑顔を見せる。


そっか、、、


いつもリサさんと話す時は、カウンターが合った。


「そうですね」

「理沙ちゃん、急にお店辞めちゃうし。もう、会えないかと思ったよ」


あたしは、その方が良かった。


だってリサさんに会うと、あたしよりリサさんの方が、大和には相応しいって思っちゃう。


「、、、すいません」

「ホントだよ。あたし、ちゃんと理沙ちゃんにお礼言えてなかったし」


お礼?


リサさんは、あたしと同じコーヒーを口に運ぶ。


綺麗な人は、指まで綺麗なんだな、、、


あたしの手なんて、ガサガサ。


リサさんにホントに、何もかも勝てない。

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