ラブ・カクテル
リサさんは今、幸せですか?


それにリサさんが「はい」と答えたら、あたしはきっとリサさんが羨ましくてたまらなくなる。


だから、あたしはリサさんにそんな質問はしない。


手の中にある、少し冷めたコーヒーを一気に飲み干した。


「あたし、そろそろ自分の部署に戻りますね」


あたしは、立ち上がる。


「今日はホントにありがとう。写真出来たら、持って行くね」


いや、別にいらないんですけど、、、


でもそうは言えずに、着替えをして自分の部署へと戻った。


心の中で、もうリサさんに会うことがありませんように、と願いながら、、、


ふと、窓から見える空が目に入る。


雲に遮れ、空が全く見えない。

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