ラブ・カクテル
~ 理沙 ~


お店を飛び出し、夜道を1人で歩く。


でも、そのまま家に帰る気は起きず、隠れ家的なお店に足を向けた。


こんな所にお店があったなんて、知らなかった。


jazzが流れていて、店内にはいろんな世代の男女が居る。


もちろん、1人で来ているお客様も、、、


それを見て、場違いじゃなくてホッとする。


そして、あたしは空いてるカウンター席に付く。


カウンターの中には、男女のバーテンダーが5,6人居た。


年の頃なら、20代の子たちだろうか?


「いらっしゃいませ」


そう、1人のバーテンが声を掛けてきた。


「XYZ」

「XYZですか?」


バーテンダーは、驚いたように聞き返す。

< 269 / 580 >

この作品をシェア

pagetop