ラブ・カクテル
彼の名前、「文也」って言うんだ。


「今、上がります」


あたしへの態度とはうって違い、声を掛けてきたバーテンダーに礼儀正しく言う。


あたしもそろそろ、帰ろうかな、、、


時計を見ると、0時を過ぎていた。


明日だって、仕事あるし、、、


あたしは文也が言いかけた言葉を聞くことなく、お店を出た。


季節は、もう秋、、、


アルコールが入っているといえ、少し肌寒い。


それに酔いが回ってきたのか、力が入らない。


ヤバい、、、


あたし、完全に酔ってる。


それに、気持ち悪いし、、、


あたしは道路の真ん中だというのに、その場にしゃがみ込む。


お酒は嫌いじゃないが、あまり強いとも言えない。


この前みたいに吐ければ楽になれるかもしれないけど、流石にここじゃなぁ、、、

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