ラブ・カクテル
あたしは昨日のことを思い出し、文也のことを睨む。


「なんだよ」

「別に」


そう、無愛想に答える。


「あんた、昨日、、、」

「あたしの名前は「あんた」じゃないんですけど」


別に名前とか気にしないが、この無愛想そうなバーテンダーの男に「あんた」なんて、呼ばれたくない。


「名前知らねぇ」


そりゃ、教えてなんかいませんから。


「名前」


何も答えないでいると、聞かれる。


「聞かれた」と言うよりは、「命令された」の方があってるのかもしれない。


「理沙」

「じゃあ、理沙」


呼び捨てかよ!


一応、てか絶対あたしの方が年上だと思うんだけど!


普通、目の上の人には、敬語だろ!

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