ラブ・カクテル
「教えてやったら?」と言われても、、、


あたしは、バーテンダーになれなかった人間。


そんなあたしが、、、


文也に何処まで、教えられる?


「あたしは、、、」

「そんなに、バーテンダーになるのは厳しかった?」


何も言っていないのに、文也が聞く。


「え、っえ?お姉さん、バーテンダーじゃないの?」


コウの言葉にズキっと、胸が痛む。


「、、、違うよ」

「でも、技術は一流のバーテンダーと変わんねぇだろ。だったら教えてくれよあんたが、俺に。あんたの変わりに、俺があんたの夢を叶えてやるから」


その言葉に、あたしは心が震えた。


あたしの夢を、文也が叶えてくれる。


諦めた、夢を、、、

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