ラブ・カクテル
「ちょっと、休憩しよう」


かれこれ2時間近くはシェイカーを振っていた、文也。


疲れていないわけが無い、、、


「もう少し、だけ」


時間を無駄にしたくないのか、休憩する気がないらしい。


「そんなにコン詰めても、良いカクテルは作れないよ」


あたしの言葉を聞き、渋々「わかった」と了承する。


「文也は本当に好きだね、カクテル作るの」

「楽しいんだよ。作ってる時が1番」


その気持ち、あたしにもわかるよ。


あたしも文也と同じ年の頃、そうだったから、、、


時間さえあれば、カクテルの勉強とかシェイカーを振っていた。

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