ラブ・カクテル
もう1件行くと言うエマから、あたしと当麻さんは逃げ、遠藤さんはなぜかノリノリ、でエマと一緒に次のお店へと行ってしまった。


よくもまぁ、そんなに飲めることだ。


「送るよ」

「あ、でも、、、」

「広瀬さん、会社の寮でしょ?俺、そっち方面だから」


そう言う、当麻さんを断りきれず、送ってもらうことにした。


週末と言うことで、中々タクシーも捕まらず、家路に向って歩く。


「広瀬さんはどうして、バーテンダーになる夢諦めたの?」


今まで話すことがあっても、プライベートな話をしてこなかった。


そんな当麻さんが、初めて踏み込んで来た。


「全然。面白い話じゃないですよ」


その言葉で、話が終わることを願った。

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