ラブ・カクテル
文也はあたしに、ライラの作り方でも聞いているのだろうか?


「、、、作り方なら、、、」

「ちげぇ、、理沙なら、わかんだろっ」


わかるって、、、


何を?


「このカクテルは、理沙のことを、、、思って作った。だから、ライラの、、、カクテル言葉と一緒だよ」


文也はあたしから、視線を外す。


ライラのカクテル言葉。


それって、、、


でも、それはあたしが都合よく、考えようとしているだけなんじゃ、、、


「最後まで、俺の夢に付き合ってくれんだろ」


視線を合わせないまま、言う。


「一流のバーテンダーになった俺のカクテル飲むんだろ。ずっと、傍で、、、俺の夢に付いて来て、、くれるのかなって」

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