ラブ・カクテル
あたしは立ち上がり、キッチンにあるアルコールを適当に手にする。


そして、カクテルを作り始める。


文也にカクテルの作り方を教えるために、何度か作ったことはある。


けど、自ら作りたいと思って、シェイカーを振るのはとても久しぶりだ。


未成年相手にカクテルを作るなんて、どうかしている。


でも、あたしも素直じゃないから、、、


だから、あたしはカクテルで想いを伝える。


「これが、あたしのオリジナル」


18の時のあたしが作っていた、カクテル。


夢に、恋に、真っ直ぐに生きていた、あたし。


過去のあたしも、今のあたしも、、、


あたし自身には変わりない。

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