ラブ・カクテル
なのに、あたしはずっと過去のあたしを羨ましく思いながら生きてきた。


あの頃のあたしは、、、


そう、今のあたしと比較しながら、、、


『運命の相手なんて、その時の自分自身によって違うものだと思うし』(英語)


ふと、エマが言った言葉を思い出す。


今なら、わかるかもしれない。


その時の自分自身。


あの頃のあたしは、確かに大和が運命の相手だって思った。


この人と未来を見たいと、望んだ。


だけど今、大和はあたしの隣には居ない。


そして、あたしも大和の隣には居ない。


それもまた、運命ってことなのかな?


その運命を先で、あたしは文也と出会った。


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