ラブ・カクテル
あたしは、文也の手を握る。


文也の手にも、あたしと同じ、シェイカーのたこがある。


それは、文也の努力の結晶だ。


そんな文也のことを、あたしが止められるわけがない。


「俺は、理沙の傍に居たい」


いつもは、そんなこと言わないのに、、、


__ギュッ__


文也は、あたしのことを抱き締める。


少しだけ、文也が震えている気がする。


「あたしもだよ」


あたしも、文也の傍に居たい。


文也のことが、、、好きだから、、、


でも、違うと思う。


文也が留学するのと、好き、、、は。

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