ラブ・カクテル
あたしはグッと、下唇を噛む。


「、、、あたし、忘れられない人がいるの」


忘れようとしても、忘れられない。


あたしの心の中から、大和は出て行ってくれない。


「でも、今あたしが好きなのは文也で、、、。それは嘘じゃない」


あたしは、文也を見る。


、、、本当に、嘘じゃないんだ。


今のあたしの1番は、文也だから、、、


「うん」


文也は、優しく微笑み頷く。


__ギュッ__


そして、あたしが伸ばした手を握り返す。


それに、また背中を押される。

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