ラブ・カクテル
「あのね。今日会社で、カクテルコンクールの話になったんだ」


あたしは、文也に今日のことを話す。


「それで、理沙はカクテルコンクールに出たいと思った?」


話を聞き終わり、文也に尋ねられる。


「あたしは、もうバーテンダーを辞めた。だから、、、」


出る資格なんて、あたしにはない。


中途半端なことをしたら、ダメだ。


「バーテンダーだとか、バーテンダーじゃないとか置いといて、理沙は今でもカクテルを作りたいと思う?」


それは、、、


「、、、たまに」


文也が作ってるのを見ると、またシェイカーだって振りたくもなる。

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