ラブ・カクテル
この腕に、こうやって当たり前のように抱き締められるのも、、、


後、何回あるんだろう。


そんなことを思ってしまう、自分が嫌い。


素直に、送り出せないあたしは、、、もっと、大っ嫌い。


「、、、行きたくないって思うのは、なんでだろうな?」


文也がそう、独り言のように言う。


「その理由(わけ)も、本当は自分でもよくわかってんだけどな」


そんな、寂しそうに言わないでよ。


「、、、何、言ってんの」


ちゃんと、、、


ちゃんと、背中を押して、、、あげなきゃ。


文也がいつも、あたしにしてあげてるように、、、

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