ラブ・カクテル
「彼、一流のバーテンダーを目指してるんです。だから日本にいる間に見せてあげたくて、オーナーのカクテルを」

「俺のカクテル?」

「たぶん、大和が彼に言ったらしいの。「バーテンダー目指すなら、lune(リュヌ)のオーナーの技術を盗め」って。だから、日本に、、、いる間にって思って」


それが、、、


最後にあたしが、文也にしてあげられることだから、、、


「普通の教師が、生徒にそんなこと言うか?はたから聞けば、呑み屋に行けって言ってるもんだろ」


オーナーは、呆れ顔をする。


それに、あたしは笑ってしまった。


「あたしも、そう思いました。だけど、あながち間違いじゃないなぁ?って思って」

「理沙ちゃんまで」

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