ラブ・カクテル
「お願いします」


あたしは、オーナーに頭を下げる。


「、、、全く。どいつもこいつも、面倒ごとばっか持ち込みやがって。でも、今回は理沙ちゃんからの頼みだから、引き受けますか」


オーナーはそう言い、準備を始める。


「文也」


あたしは、文也のことを呼ぶ。


その時、一瞬だけ大和と目が合う。


だけど、あたしはすぐに文也に視線を移す。


「盗むんでしょ?オーナーの技術」

「あぁ」


文也は、大和に何か言っているようだった。


それから、少ししてあたしの席へやって来る。

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