ラブ・カクテル
「知り合い?」


あたしの隣に腰を掛けた文也に、さり気なく尋ねる。


「さっき言ってた、担任」


やっぱり、、、そうなんだ。


あたしはそれ以上、大和のことを文也に聞かなかった。


時折、大和のことを見てしまう自分が居た。


そんな自分に、つくづく呆れてしまう。


「ちょっと、トイレに行ってくるね」


そう、文也に一言断り、席を立つ。


トイレに入り、あたしはその場にしゃがみこむ。


「あたし、何してんだろう」


その言葉を、、、


あたしは、何度自分にぶつければ、、、答えが見つかるのだろう。


むしろ、、、答えが、見つかる日が来るのかな?


傍に、文也が居ると、、、いうのに、、、


でも、その文也も、、、もうすぐ、居なくなってしまう。

< 496 / 580 >

この作品をシェア

pagetop