ラブ・カクテル
、、、前の、あたしに?


それは悪い意味でって、ことなんだろうな。


「なんか、あった?シルバー賞くん、と」(英語)


きっと、エマのことだ。


いろいろと気づいた上で、気を使って、遠まわしに聞いてくれているのだろう。


だからあたしもエマに隠さず、話した。


「別れたんだ、文也と」(英語)


「どうして?」(英語)


エマは、驚きもしないで聞き返す。


「文也が進むべき道に、あたしは邪魔だったから」(英語)


あたしの言葉を聞き、エマは盛大にため息をつく。


「なんで、そうなの?」(英語)


エマは、珍しく声を荒げる。


こんな風に、エマに怒鳴られたのは初めてのことだ。

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