ラブ・カクテル

「、、、理沙」


文也の前で、こんなあたしを見せたのは初めてだ。


文也だけじゃない。


誰かに泣きついたこと自体、初めてかもしれない。


でも、もうわからないだ。


わからないことばかりで、、、


どうすればいいのか、わからない。


だから、誰でも良いから教えてほしい。


「ねぇ、あたしはどこで間違えたの？」


その言葉は、文也に向けたものだったのか？


それとも、自分自身に向けたものだったのか？


それすら、わからない。


「、、、理沙」


文也はあたしのことを落ちつかせるように、優しく名前を呼ぶ。